暗号資産(仮想通貨)は専門ではないので、割と個人の偏見と浅い知識で書いていますので詳しくは専門のサイトをご確認ください。
PoW→PoS
環境負荷に対する電力消費量への厳しい目から暗号資産はプルーフオブワーク(PoW)からプルーフオブステーク(PoS)に移行していく流れの中で、暗号資産2番手のイーサリアムがPoSに移行したとの話。
PoW仮想通貨の方がまだ存在意義があると思ってる
— あみどみどあ (@amidmidoa) 2022年9月16日
PoSの仮想通貨ってドル金利超えるパフォーマンスが出せないならステーキングする価値無いしhttps://t.co/1f5ZMvFlmS
一応ゲーマーなので、個人的には電力消費よりもGPUを無駄に確保されてグラボの値段を高騰させたことの方がギルティなのでPoS移行は歓迎する流れではある。まあ最近は暗号資産需要が減ったのもあって半導体はだぶつきだしているし、グラボも値下がり、エヌビディアの株価も右肩下がりだけど。
通貨の価値
基本的に通貨は裏付けがあって価値が認められる。物が買えない通貨に存在価値は無い。
通常の国債通貨(ハードカレンシー)では金本位制が終わった今は信用通貨となったので、その裏付けは国の信用、具体的には産業と国(国民)の資産になる。
暗号資産の中でもステーブルコインという価値を固定したテザーのような通貨は基本的に裏付けとしてドル資産を保有している。つまりドル本位制なわけだけど、これってデジタルドルが出てきたら既存のステーブルコインは存在価値がなくなりそう。*1
なんの裏付けもない暗号資産はその価値を維持するために、これまでのPoWでは計算量(ワーク)が価値を担保し、計算結果に報酬を与えることで裏付けとしていた。
暗号資産のPoSでは国の資産にあたる部分が利払いの根拠なんだろうけど、通貨にある産業が存在しない。
そのため考え出されたのが外貨預金や債券と同じで外貨を獲得するためのレンディング*2、通貨価値を高めるための産業としてのNFTになる。
PoSが成立する仕組み
PoSではステーキング、要するにドルをイーサリアムと交換して保持し続けることでバリデータという承認権を持つことで利払いを受け取れる仕組み。
要するにチキンレース。
ステーキングを維持するために入金が続く限りはそのお金で利払いが維持できるけど、入金がなくなったら利払いできなくなって破綻する。*3
それを防ぐために例えばSTEPNでは靴を買わせることで入金を促し、歩行距離という制限を設けて出金を絞ることで資産の流出を防いでいる。歩いたらお金がもらえるんじゃなくて、歩かないと出金できない銀行と思えばその理不尽さは理解できるはず。まあそもそも通貨価格が暴落しているのでトルコリラとどっちがましかわからない。
そこで新しく価値を持つものを提供することで、仮想通貨の価値を維持するために何らかの産業が必要になる。
イーサリアムはNFTの基盤となって手数料(ガス代)を徴収して価値を維持している。そういう意味ではイーサリアムはまだ利用方法がある時点で健全だと思う。
あみどが暗号資産投資をしない理由
一応ビットコインとイーサリアムはまだアリの範囲だと思っている。
ビットコインは本当に管理者のいない非中央集権型を真に実現しているという点で仮想通貨としての理想を維持できているから。イーサリアムは前述した通りでNFTを中心に一応使い道がある(ように見える)点。
いわゆる草コインのような何の使い道もない、架空の希少性に値段をつけるだけの仮想通貨は本当に存在価値がない。草コインは資金が流入する初期以外で利益を出すのは困難。*4
何より一番ダメだと思うのは証券取引法の対象にならずインサイダー取引が自由な点。イーロンマスクのような一人のTwitterで乱高下するのは健全とは言い難い。
前述のとおり、トルコリラに投資するのとリスクは変わらないどころか、トルコは国として破綻することは当面ないと思われるけど、暗号資産はLUNAの暴落を見ても突然価値が消失することがある。*5
韓国仮想通貨ファンド大手Hashed、ルナ暴落で4,000億円の損失認める
結局今の暗号資産は、株式投資と通貨取引の悪いところだけを集めたような状態で、とても初心者が取り扱うようなものではない。
もちろん常時監視できてリスクをコントロールできる人なら利益を出すことは可能だと思うけど、自分はそんな常時見ているのは無理なので持つつもりはありません。*6
じゃあFXはしないの?
FXも動いている時間が多いから値動きが気になってしまうので、あんまり手を出すつもりはない。
でもさすがに今回のドル高の流れは読めてたので、やっとけばよかったなぁとは思う。
一応FX取引の生涯成績はプラスです。(ただし取引自体が1回で1万円ぐらい勝っただけ)
↓この漫画、絵がきれいで演出もうまくて面白いんだけど、正直心に刺さって痛い場面が結構あって平静な時に読まないと心が病みそうになるのでお勧め?!です。
追記
TradeView.comのチャートが動的なので記事内のチャートはドル建て静的1年チャートと入れ替え。一応動的チャートも残しておきます。