amidは働かないで暮らしたい

求)働かないで暮らす方法

MENU

株売買手数料の無料化は本当に得なのか

ついに株式売買も無料が主流になりそうですが、本当に得なんでしょうか。

SBI証券の無料化

業界全体でだんだん下がってきた株式売買の手数料をSBI証券は無料にするとの事。来年上半期と具体的に時期について言及しているので、そろそろ本格的に実施できそうということでしょうか。ちょくちょくシステム落ちていた気がするんですが大丈夫なんでしょうか。

www.jiji.com

統合を発表したネオモバイル証券については、ネオモバプランで継続との話もありましたが、結局廃止との発表がありました。2024年1月からはSBI証券の口座で取引することになります。

www.sbineomobile.co.jp

SBI証券のS株(単元未満株)の手数料

SBIではもともと単元未満株の買い付けは無料なので、単元未満株を積み立てている人は細かく売買するメリットは無いので、基本的に売らないならあんまり影響がないと思います。今後SBIが本当に現物取引を無料にするのであれば、単元にしてから売却する事で手数料は完全に0円にすることが可能です。

なお、後述していますが、LINE証券は手数料ではなくFXと同じように売り買い両方でスプレッドが徴収されます。

  SBI証券 auカブコム証券 マネックス証券
手数料率(税込) 買付:無料(0円)
売却:0.55%
0.55% 買付:無料(0円)
売却:0.55%
最低手数料 買付:無料(0円)
売却:55円
52円 買付:無料(0円)
売却:52円

楽天証券は単元未満株は買取のみ*1

手数料無料の先例

アメリカのスマホ投資ロビンフッドは、手数料を無料とすることで爆発的にシェアを伸ばしました。アメリカ版2ch+Yahoo系掲示板的なRedditで情報を交換してロビンフッドで協調売買するロビンフッターと呼ばれる個人仕立て筋が、ゲームストップ株で大手空売り期間を叩きつぶすといったことが起き、社会現象にまでなりました。

ではロビンフッドどうやって手数料無料で利益を上げているのかというと、個人の注文情報をヘッジファンドに売却して、ヘッジファンドは市場との差額を見て反対注文をぶつけることで利益を出します。要するに個人の注文から利益をかすめ取るわけですので、手数料無料で安く売買できているつもりが、実際の価格よりもロビンフッド利用者は損している可能性があるわけです。

そんなロビンフッドも業績低迷で株価はIPO価格の38ドルの1/4の9ドル程度で推移しています。手数料無料を維持するのは大変なようで、たびたび出資を受けていますがこのまま持つんでしょうか。なお、先日破綻したFTXはここの大株主です。

綺麗な上場ゴールをきめたロビンフッド

日本のスマホ証券

日本では完全無料ではありませんが、既に同じスマホ専門のLINE証券がシェアを広げて、証券口座数がマネックス証券を抜いて3位に上がりました。日本最大のメッセージツールであるLINEなら潜在顧客がほぼ全国民になりますので、今後も伸びることが期待できそうです。

LINE証券は現物は金額によって手数料がかかり、信用取引は手数料が無料ですが金利が発生するという点では他の証券会社と大差はありません。LINEポイントがそのまま投資に使える事と、単元未満株の「いちかぶ」では手数料の代わりにFX等と同じようにスプレッドなので、見た目の手数料が0円で投資ができるというのが投資未経験のライト層には非常にあっています。

取引コストの例*

LINE証券がいちかぶで提示する価格は市場価格とは異なります。購入時は市場価格と購入価格の差、売却時は市場価格と売却価格の差が「取引コスト」となります。

https://securities-frontend.line-scdn.net/web/lp/img/trade_example.3587085fce8ba3a38d3b3dcedfe2c0fe.png

しかし、スプレッドは手数料と比べるとトータルでは割高です。1000円を100枚買うと上記画像の例だと350円かかります。主要ネット証券だと10万円までなら現物の手数料は99円/回です。

LINE証券で投資している人で儲かっている人の割合がわかると面白そうですが、どこかに情報無いでしょうか。

他のスマホ証券として、単元未満株取引で人気なネオモバイル証券は取引額に応じて月額定額の手数料になっています。しかしネオモバイル証券はSBI証券に統合されて完全に廃止されることが決定しましたので、対抗するサービスはSBI証券になります。

SBI証券はすでに単元未満株は買取無料で、売却時0.55%(最低55円)というプランになっていますので、単元になるまで買い付けてから売却するなら手数料的には一番安く済みます。*2

そのため、LINE証券もてこ入れをすることが考えられますが、顧客層の違いから手数料ではあまり競合しなさそうなので、LINE証券が手数料を下げることは無いと考えています。

楽天証券は追従するのか

正直台所事情の厳しい楽天では厳しいのではないかと思われますが、インターネットの主流がスマホに完全に移行している現状で、ライトなスマホユーザーの取り込みは必須です。

楽天としても上場を計画している楽天証券の価値を高めることは必須のため、上場前に何らかの対応をしてくる可能性は十分考えられます。やはりライバル企業のSBIの出方にも影響されそうです。

*1:分割で増えて余った分を買い取り請求したことがありますがいつの値段で売却されるのかわかりづらかったです

*2:そもそも現物手数料を0円にするならS株の手数料も見直される可能性があります


PVアクセスランキング にほんブログ村 にほんブログ村 その他生活ブログ FIREへ にほんブログ村 株ブログ 高配当株へ にほんブログ村 IT技術ブログ ライフハックへ