ちょっとツイッター上で20代の金融資産の中央値が「8万円」というのが気になって改めて確認したところ、改めて投資の重要性に気づかされました。
単身世帯の世代別金融資産保有額
直近の2020年と2021年での単身世帯の金融資産保有額について比較してみます。なお、参考としたデータでは、投資や老後に使う予定のないただの口座額は含んでいませんので、投資に興味のない人は金融資産が0円に近くなってしまいます。
金融資産非保有 | ||||||
世代 | 調査年 | 総数 | 実数 | 割合 | 平均 | 中央値 |
全世帯 | 2020年 | 2500 | 904 | 36.2% | 653万円 | 50万円 |
全世帯 | 2021年 | 2500 | 831 | 33.2% | 1062万円 | 100万円 |
20代 | 2020年 | 646 | 279 | 43.2% | 113万円 | 8万円 |
20代 | 2021年 | 531 | 207 | 39.0% | 179万円 | 20万円 |
30代 | 2020年 | 438 | 136 | 31.1% | 327万円 | 70万円 |
30代 | 2021年 | 358 | 130 | 36.3% | 606万円 | 56万円 |
40代 | 2020年 | 440 | 156 | 35.5% | 666万円 | 40万円 |
40代 | 2021年 | 359 | 128 | 35.7% | 818万円 | 92万円 |
50代 | 2020年 | 395 | 162 | 41.0% | 924万円 | 30万円 |
50代 | 2021年 | 322 | 115 | 35.7% | 1067万円 | 130万円 |
60代 | 2020年 | 581 | 171 | 29.4% | 1305万円 | 300万円 |
60代 | 2021年 | 451 | 113 | 25.1% | 1786万円 | 800万円 |
金融資産非保有世帯
すべての年代で金融資産非保有が減少しているため、投資をする人口が増えていることがうかがえます。
しかし、60代を除いて中央値と平均値の乖離が10倍近くあることから、一握りの人が平均値を大幅に引き上げていることがわかります。
平均値
金融資産の平均額がすべての年代で上昇しています。コロナ後の株価上昇で全体的に引き上げられた形です。2022年以降はここまで伸びないのではないかと思われます。
中央値
基本的に中央値は上昇していますが、なぜか30代だけが下落しています。調査結果の種類別金融商品保有額を見比べたところ、30代だけ預貯金が大きく減少していました。この調査では不動産は乗らないので、住宅購入の頭金等で減少したとかでしょうか。
もしくは今回確認したデータは単身世帯なので、コロナで結婚式ができなくて控えていた裕福な人は結婚してしまって、残った単身世帯の人は結婚できない資産額という事だったりするのかもしれません。この辺りはまた2人世帯の金額も比較してみたいと思います。
世代別金融資産保有額グラフ
グラフにしてみると60代の伸び幅がかなりすごいことになっています。30代の中央値以外は全部伸びていることがわかります。
ただ、2021年はアメリカを中心に株価の伸びが堅調だったため、2022年以降ではまた保有額は下落するのではないかと思われます。
2023年以降どうするべきか
可能な限り投資を進めていくべきです。
NISAの恒久化と上限上昇が進められる予定ですので、2024年以降はさらに投資をしていない人は取り残されていくことになります。
相場的にはアメリカは下落局面になる可能性が高いですが、積立投資ならリスクを分散できますので、継続して投資をして経験を積むことをお勧めします。
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