出世とはいったい・・・
300万円の価値
出世払い奨学金というものが検討されています。これは返済の開始条件が年収300万円とのことです。
賞与額が3か月分として、15カ月の給与収入とした場合、年収が300万円になるのは月の額面20万円になります。手取りはおそらく16万円程度になると思われます。
基準としている300万円が額面なのか、控除後の金額なのかでかなり生活への影響度は違ってきそうですが、この金額で出世と言われても、ほとんどの新卒で達成できる金額ですので就職したらすぐに支払が発生しそうです。
配当で300万円なら20%税引き後で240万円なので、20万円/月の収入になります。私自身もとりあえずの目標額としては配当300万円を目指しています。
言い換えの欺瞞
出世払い型奨学金は、所得に応じて返済額が決まるため、出世払いの名を冠した借金の事です。支払い能力が低い時期の支払いが猶予されるため、家計が苦しい時期に生活を圧迫することがなくなります。
しかし、名称で本質をごまかすのはいい加減やめるべきでしょう。奨学金は本当に返済不要なものもありますが、返済が必要なものは奨学金という名称を使うべきではありません。今回の場合は、
- 出世払い奨学金 → 年収下限支払い期間猶予ローン
とかの方が適切でしょう。
そもそもこれ300万円に届かない無能はいつまでも支払しなくていいんでしょうか。むしろ所得税が一定以上になった場合に控除される仕組みとかの方がいい気がします。
FIREの言い換え
FIREの場合だと次のような表現の方が本質を指しています。
- FIRE → 無職
- サイドFIRE → フリーター
FIREは全員が無職ではないので微妙なところですが、以前から言ってますがサイドFIREは生活費のために働く必要がある時点でただのフリーターなんですよね。派遣法改正時の新しい働き方で派遣を持ち上げていた時と同じです。サイドFIREのすべてがダメだとは言いませんが、ほとんどはフリーランスかフリーターです。
フリーランスになって稼げる人はサイドFIREなんていわないで普通にフリーランスか個人事業主と言った方がいいと思いますし、リアルで会う人にはサイドFIREしてますなんて言わないで個人事業主と言っていそうです。
よくわからないFIREも増えていますが、基本的にはフルFIRE以外はFIができていない似非FIREであることを理解したうえで、自身のライフスタイルと合わせて検討いただければと思います。
