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証券会社が倒産したら貸株は返ってこない

仮想通貨取引所大手のFTXが倒産しましたが、証券会社が倒産した場合はどうなるのでしょうか。

FTX倒産

倒産した理由は信用収縮による取り付け騒ぎで手持ち資金が尽きた形です。

預かり資産を黙って運用に使ってた上に、そのファンドの裏付け資産は自社発行の暗号通貨だったという事がばれて終了です。FTXではステーキングで金利がまあまあついたのもあって、結構な資金を集中させていた人がいたようです。倒産を申請したため、資産はいったんロックされ、その後債権者で取り合いになります。仮想通貨の優先度はかなり低そうですが、アメリカの債権整理だとどういった形になるんでしょうか。

一応日本のFTX Japanはちゃんと預かり資産の分別管理をしていたという話があるので、本来なら国内だけで返金ができるはずなのですが、本社はアメリカなので資金の取り合いになりそうです。

ちなみにFTX倒産直前に書いた記事はこちら

amid.hatenablog.jp

証券会社が倒産した場合

証券会社の預かり資産は、分別保管義務付けられており、証券会社が倒産したとしても個人の資産が失われることはありません。また、さらに1000万円までを補償する投資者保護基金があるため、かなり手厚く保護去られています。

また、証券の名義は証券会社とは関係ないので、仮に証券会社が倒産したとしても、証券会社は株券を持っているわけではありませんので、株券がなくなることはあり得ません。

しかし、これは通常の預かり資産の場合の話で、貸株の場合は話が変わってきます。

貸株は補償されない

貸株サービスの基本ルール | 貸株サービス | 国内株式 | 楽天証券

投資者保護基金の対象とはなりません
貸付いただいた株券等は、証券会社が自社の資産とお客様の資産を区別して管理する分別保管および投資者保護基金による保護の対象とはなりません。

貸株は、無担保で証券会社に株券を貸し出すことで、金利を得られる仕組みです。ここでポイントは、無担保融資という点です。無担保という事は債権者が飛んだ時に、代わりとなる預かり資産が無い状態ですので、自力で債権回収を頑張る必要が出てきます。

貸株ではない場合、株券の名義は個人のものですが、貸株の場合、株券の名義は証券会社になっているため、無担保でゲットした証券会社の所有になります。

この場合、倒産後は債権として回収する必要がありますが、個人の貸付を満額回収するのは困難です。実際のところ何らかの救済対応がありそうではありますが、投資をしていない人から見たら全部消え去れと思って対応されない可能性もあります。*1

以前書いた記事では、貸株は問題ないとのスタンスでしたが、FTXの倒産からやはり一定のリスクがあるという事を改めて認識させられました。

amid.hatenablog.jp

皆さんも改めて貸株のリスクとリターンを検討いただければと思います。

とは言っても自分はまだ貸株は継続するつもりですが、証券会社の危ないうわさが入った時点で解除できるようアンテナを高く保っておきたいところです。

*1:どこかの国の首相は保有株式0円


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