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2023年1月の収支と2月の方針

2023年1月末時点の配当見込み額

そんなに動いてなかったと思っていましたが、割と買い増ししていました。

配当

先月末からは+37102円となりました。

増えた要因として、配当目的の積水ハウス<1928>、三井住友トラストHD<8309>、優待の会員カード目的でイオン<8267>を新規で買いました。既存の銘柄では三菱HCキャピタル<8593>、IS米国債20年ヘッジ<2621>を少し買い増ししています。

初月にもかかわらずいきなり100万円も買い増ししています。どう考えてもこのペースで買い続けることはできないので、今後ある程度ポジションをたたむか、買うのを抑えるか、信用で値幅を取りに行くかの対応が必要になりそうです。

資産総額

2023年1月末時点の保有時価総額

現金も込みで先月末から+2838611円増加となります。

とはいっても銀行株の評価額が増えただけで、売却での確定益はありません。

昨年の10月頃から日銀の金利上昇の思惑から銀行株の伸びがすごく、その流れが1月も続いた形です。短期的にはそろそろ限界が見えてる感じがありますが、長期的には政府と日銀の思惑から金利は上昇するしかない状態になっているため、銀行株はこのままホールドがいいかと思っています。

2月以降の方針

基本的にバイアンドホールドです。売買した方が利益が出せるタイミングはあるのですが、仕事の負担が増えたため、あまり相場がチェックできておらず、短期のポジションを持つのはメンタル的にしんどい状態です。ブログも全然更新できておらず、あんまり気力的にはよくない状態になってきています。

昨年末には米国株もと言っていたのですが、全然確認できていないためこのまま売買するぐらいならおとなしくオルカンかS&P500投信を買っておいた方が良さそうな状況です。

いつの間にか気が付いたら総資産が9千万をそこそこ超えてきたので、退職金を混みでなら年内に1億円を超える可能性がちょっと見えてきました。

とは言ってもFIREするならキャッシュフローのための配当の方が重要なので総額1億円を目指しつつも、配当見込みが300万円を超えられるように選別していきたいところです。

今後のリセッション、来年の新NISAを睨んで手元の資金はある程度動かせる状態を維持できるようにしようと思っています。

2022年株式取引収支まとめ 利益+1370万円

2022年の取引お疲れさまでした。

あみどは結果だけ見れば成績は良かったものの、反省点がいろいろある年でした。

2022年成績

2022年推移 青:株現物 オレンジ:現金

一部グラフには含まれていない銀行口座の金額がありますが大体こんな感じです。

  2021年 2022年 差額 増加率
総資産 7,200万円 8,950万円 +1,750万円 24.31%
利益額 1,570万円 2,940万円 +1,370万円 87.26%

利益額は入金を含まない、含み益を合わせた純利益です。

年1000万円とか増えたらいいなぁとか漠然と考えていましたがそれを大きく超える結果になりました。ただこれ今年はそれほど売買してないので、たまたま場の流れがよかっただけであんまり努力した結果という感じがしていません。

2021年との違い

短期の売買をほとんどしなかった

短期売買をする場合は、どうしても日中株価をにらんでおく形になるのと、持ち越した場合のストレス、売るタイミングの模索などで割とメンタルを消費するので、今年4月頃からは基本的にはバイアンドホールドの長期保有のみとしていました。

レバナスを去年買っていて、2月頃に利益があるうちにぶん投げられたのはまあよかった判断でした。

信用取引をしなかった

厳密には信用で出しておいてすぐに現引きとかはしていましたが、信用でデイトレやスイングをしませんでした。2021年以前はちょくちょく取引していましたが、前述のとおり短期売買がしんどかったので控えていました。

一般口座銘柄の整理

一般口座で保有している銘柄は確定申告が必須になるため、無職になった後で売却すると住民税や健康保険料の基準が上がってしまいます。

そのため、在職中に少しでも入れ替えようと思い、一般口座で保有していた銀行株の一部を売却しました。売るとしてもこの時に特定口座で買い替えすればよかったんですが、単純に売却しただけになったため、年末の銀行株値上がりのメリットが薄れてしまいました。

2022年反省すべき点

銀行株の上げについていけなかった

現時点でそこまでの必然性もないのに一部銀行株を売却してしまっています。結局何もしなければ総資産が9000万円を超えていました。かといってこれから銀行株を買い増すのかはまた状況を見つつ検討でしょうか。日銀総裁人事の前後でまたいろいろ動きそうではありますので4月までは注視していきたいところです。

毎月分配型ETFに手を出した

銀行株を売却した資金で、配当見込み額を増やす目的でGX優先証券<2866>東証QYLD<2865>東証XYLD<2868>を買ってみましたが、想定していたよりも分配金が少なく、現状は分配金に比べて株価の下落率の方が大きくなっており、米株下落が大きい現状このまま保有していても損が膨らむだけだと考え、1か月程度の保有で全部売却しました。

今後買いなおすかも考えましたが、これらの米国株指標の株価が上がるような状況ならレバナスの方がいいんじゃないかとも考えています。

2869:iFreeETF NASDAQ100レバレッジ | 東証マネ部!

11月にレバナスのETF東証に上場しており、投信のiFreeレバナスを指標とした商品ですが、経費が税込み0.825%で0.99%の投信よりも信託報酬が安くなっていますのでこちらはちょっと検討しています。

債権ETFの購入タイミングが良くなかった

ドル金利が下落することは確実なので、ドル高円安の150円タイミングから債権ETFを少しづつ買っていました。

しかしここにきてまたドル金利が上がってきたため、現在債券ETFは微妙に赤字に転落しています。一番底で大きく変えていればまだプラスだったと思いますが、買い始めと買い増しのタイミングがあまり良くなかったです。

それでもドル金利は絶対にいつかは下がるので、しばらくは塩漬けしつつ分配金を受け取るつもりです。

配当額

2022年末時点の配当見込み額

配当額の伸びは利益額と比べると大きくはありませんでした。

  2021年 2022年 差額 増加率
配当見込額 248万円 278万円 +30万円 12.10%

このうち、持ち続けられないことが確定している米債券ETFの分配金が9万円程度ありますので、これを除くと21万円しか増えていないことになります。

2022年配当受け取り額

2020-2022年配当受け取り額

実際に受け取った金額で見るとさらに差が小さくなります。

  2021年 2022年 差額 増加率
課税前金額  253万円  268万円 +15万円 5.93%

2021年は信用取引での信用配当落調整金があったため金額が大きくなっています。2022年は信用取引での持越しは一度もしていないため、受取金額の伸びが小さくなっています。

信用取引金利がかかるため長期に保有するのは基本的には向いていません。私が使っている楽天証券の場合、買方金利は2.8%もあるため、3%以上利益が出なければ金利だけで赤字になります。

2023年の方針

基本的には2022年と変わりはありません。高配当銘柄を確保していくのと合わせてインデックス投信の積立も実施します。

手持ちがほぼ日本株のため、分散する目的で2022年から投信の積立はオルカン日本除くを買い増ししています。現時点ではマイナスですが、投信は老後資金なのでこのまま継続的に積み立てていきます。

ドル円の動向を見つつ、状況に応じて米国株も検討してもいいかなとは思っています。

2024年新NISA

2024年からは新NISAが開始になりますので、どんな銘柄を買い入れるのか、資金と投入タイミングはどうするのかは検討してきます。基本的には投信積立10万円/月を実施しつつ、成長枠240万円/年を使い切りたいところです。

損失合算ができないことを考えるならおとなしくインデックスで全部埋める選択肢も悪くないと思っています。

2024年からはそのままオルカン日本除くを10万円にするのか、5万円は別のものを買うのかは来年時点での保有商品によって考えたいと思います。

コネクシオ<9422>TOBでノジマの子会社に

携帯販売大手のコネクシオがTOBノジマの子会社になることになりました。

TOB価格と期間

TOB価格は1911円。期間は来年の2023年2月9日との事。

現在伊藤忠が60%を保有しており、友好的TOBのため基本的に成立します。TOBに応じない少数株主はスクイーズアウトで強制買上を経て上場廃止になります。

TOB発表時の株価は1201円のため、2018年前後に買った人以外はほとんど利益になります。配当も含めれば損した人はいないんじゃないでしょうか。

コネクシオTOB発表前1201円

TOBにどう対処するか

期間もそんなにないのですぐに売るか、TOBに応じるかのどちらかになります。基本的に市場価格がTOB価格を超えることはないため、TOBに応じるのが一番高く買い取ってもらえます。

ただし、TOBに応じる場合、指定の証券口座(今回はみずほ証券)を開設して保有株を移動する必要があり、手続きは結構面倒なうえ、現金化に時間がかかる場合があります。

TOBに応じず、スクイーズアウトで強制決済にした場合、さらに現金化が遅れますので、そのまま放置して回収されるのを待つのはあんまりお勧めしません。

いろいろ手間を考慮するのならTOB価格に近い金額で市場で売却するのが一番楽だと思います。

コネクシオ・ノジマの将来

メインは携帯電話の販売会社事業で、10年以上前からそれほど大きく事業体系は変わっていません。当時は本社は恵比寿にありましたが、今確認したら神谷町に移動してるんですね。ドコモ、AUソフトバンクで担当が分かれていたりしましたが今でもそうなんでしょうか。

ノジマ@Niftyも買い取っており、通信系の販売でさらに強みを見せることができるようになるのかもしれません。正直ノジマはヤマダ、ビッグ、ヨドバシの3大家電量販店と比べると関東ローカルのマイナー枠でしかありませんが、最近は割と事業拡大が進んで存在感が出てきた感じがあります。

ノジマが今後伸びると思うなら親会社になるノジマの株を買うのも選択肢の一つです。

ただし配当はそんなに良くないので、高配当投資にはあんまり向いているとは言いづらいかと思います。

タツタ電線<5809>TOBの対応

最近ENEOSの株価をチェックしていましたところ、子会社のJX金属がタツタ電線TOBするとの開示が21日付で出ました。このTOBにはどうするべきか、どう対応する方が有利なのか、まとめておきたいと思います。

タツタ電線<5809>TOB

ENEOSホールディングス<5020>子会社のJX金属が、タツタ電線<5809>のTOBを発表しました。TOB価格は720円で、発表直前の株価は414円なので75%弱のプレミアがついています。

高値掴みした人は微妙に損ですがかなりの人がお得だと思われます。

タツタ電線<5809>長期チャート TOB発表時は414円

TOB発表翌日の対応

すでにタツタ電線の株を保有している人は、少なくとも2日待って、土日のうちに週明け以降に売却するのかを検討しましょう。

現時点でタツタ電線の株を保有していない人は、東証では500円未満のストップ値幅は80円ですので、少なくとも2日は上限に張り付くと思われますので、完全に自己責任ですが、比例配分でゲットできることを見込んで注文を出しておいてもいいかもしれません。運よく600円未満でゲットできれば儲けものです。

TOB時期は半年後

ただ、TOB開始が2023年6月とのことですので半年ありますので、TOBに応じるならそこまで株を保持ししておく必要がありますが、資金が完全にロックされた状態になります。早く資金を回転させたい人は、TOB価格より低くてもさっさと売却して別の株を買った方が資金効率はいいかもしれません。

理論上はTOB価格近くで張り付くはずですが、期間が長いとスクイーズアウトでの事実上退場の上場廃止を決定した日医工の様に株価が泳ぐ可能性は多少あります。完全に倒産株の値動きですが、36円スクイーズアウトなのに、一時240円まで上げた後、現在まだ120円で推移しています。

amid.hatenablog.jp

TOBに応じない場合

今回のTOBは完全子会社化を目標としているため、TOBが成立した場合、タツタ電線上場廃止になります。

そのため、先日のアルヒ<7198>の様に半分だけ買って子会社化するけど上場は維持する、といった形にはならないため、タツタ電線TOB成立時には、株は必ず手放すことになります。

amid.hatenablog.jp

結局どうするべきか

  1. そのままホールド
  2. 市場で売却
  3. TOBに応じてで売却

今回の場合、上場廃止が予定されているため、1.そのままホールドはTOB成立時は強制的に3.TOBに応じて売却に置き換えられてしまいます。

TOBが成立しないことにかけるなら保持し続ける選択肢が無いとは言えませんが、すでにJX金属側が3割以上株を保有しているため、敵対的買収という訳ではないので対抗するような企業が出てくることは考えづらいところです。

値段が付くと思われる26日(月)以降でさっさと売却して別の銘柄を探すか、どうしてもタツタ電線に思い入れがあるのであれば、親会社になるENEOSホールディングスの株を買うのはありだと思います。

私はNTTドコモTOB上場廃止の際は市場で売却し、その資金で日本電信電話<9432>を購入しており、高配当株にもかかわらず株価は1.5倍になっています。

タツタ電線はそれほど配当がいいわけでもないので、長期保有なら配当利回りが5%近くあるENEOSに乗り換えるのは検討してもいいかと思います。

20代の保有金融資産の中央値は8万円から20万円に上昇

ちょっとツイッター上で20代の金融資産の中央値が「8万円」というのが気になって改めて確認したところ、改めて投資の重要性に気づかされました。

単身世帯の世代別金融資産保有

直近の2020年と2021年での単身世帯の金融資産保有額について比較してみます。なお、参考としたデータでは、投資や老後に使う予定のないただの口座額は含んでいませんので、投資に興味のない人は金融資産が0円に近くなってしまいます。

      金融資産非保有    
世代 調査年 総数 実数 割合 平均 中央値
全世帯 2020年 2500 904 36.2% 653万円 50万円
全世帯 2021年 2500 831 33.2% 1062万円 100万円
20代 2020年 646 279 43.2% 113万円 8万円
20代 2021年 531 207 39.0% 179万円 20万円
30代 2020年 438 136 31.1% 327万円 70万円
30代 2021年 358 130 36.3% 606万円 56万円
40代 2020年 440 156 35.5% 666万円 40万円
40代 2021年 359 128 35.7% 818万円 92万円
50代 2020年 395 162 41.0% 924万円 30万円
50代 2021年 322 115 35.7% 1067万円 130万円
60代 2020年 581 171 29.4% 1305万円 300万円
60代 2021年 451 113 25.1% 1786万円 800万円
金融資産非保有世帯

すべての年代で金融資産非保有が減少しているため、投資をする人口が増えていることがうかがえます。

しかし、60代を除いて中央値と平均値の乖離が10倍近くあることから、一握りの人が平均値を大幅に引き上げていることがわかります。

平均値

金融資産の平均額がすべての年代で上昇しています。コロナ後の株価上昇で全体的に引き上げられた形です。2022年以降はここまで伸びないのではないかと思われます。

中央値

基本的に中央値は上昇していますが、なぜか30代だけが下落しています。調査結果の種類別金融商品保有額を見比べたところ、30代だけ預貯金が大きく減少していました。この調査では不動産は乗らないので、住宅購入の頭金等で減少したとかでしょうか。

もしくは今回確認したデータは単身世帯なので、コロナで結婚式ができなくて控えていた裕福な人は結婚してしまって、残った単身世帯の人は結婚できない資産額という事だったりするのかもしれません。この辺りはまた2人世帯の金額も比較してみたいと思います。

世代別金融資産保有額グラフ

グラフにしてみると60代の伸び幅がかなりすごいことになっています。30代の中央値以外は全部伸びていることがわかります。

ただ、2021年はアメリカを中心に株価の伸びが堅調だったため、2022年以降ではまた保有額は下落するのではないかと思われます。

金融資産保有額2020年-2021年

2023年以降どうするべきか

可能な限り投資を進めていくべきです。

NISAの恒久化と上限上昇が進められる予定ですので、2024年以降はさらに投資をしていない人は取り残されていくことになります。

相場的にはアメリカは下落局面になる可能性が高いですが、積立投資ならリスクを分散できますので、継続して投資をして経験を積むことをお勧めします。

ソース

ソースはこちら

各種分類別データ(令和3年) ― 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)|知るぽると

各種分類別データ(令和2年) ― 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)|知るぽると

2022年11月の収支と12月の方針

11月の株価

前月比で総額+165万円、配当+13万円程度になりました。配当が増えているのは先月言っている通りで、銀行株をちょっと売却して、カバードコールETFと債券ETFを買い増ししたためです。

正直12月の相場は厳しい状態になるのではと想定しています。

12月は9末の配当が振り込まれるので、+100万円ぐらいになりますが、すでにこの記事を書いている時点で12月2日の相場は総崩れで-100万円ぐらいになっています。

現在の資産額が大体8千万円なので、800万円増加ぐらいで収まれば年利10%という事になります。

現時点で入金が+300万円なので、とりあえず総額で+1000万円になればいいなと思ってますが、10月には151円まで行ったドル円がこの記事の時点で133円台まで下落しています。為替はまだまだ動きそうですので、株価もつられて大きく動くことになりそうです。

USDJPYは8月以前の水準に

12月の購入銘柄

とりあえず先月の時にも言っている通り、ヒューリック<3003>は300株になるように後100株だけは買い増ししておきたいのですが、なかなか株価が下がらず買えていませんでした。全体的にある程度下がりそうな雰囲気なので、1000円台を目標にしつつ、どこかで見切りをつけて買うつもりです。

その他は個別はあまり買わずにETFかインデックスをぼちぼち買うつもりでいます。

amid.hatenablog.jp

NISA恒久化対応

まだ確定ではありませんが、NISA恒久化の話が出ているので、再来年の事を考えるならNISAで買う銘柄も今後は考える必要があります。本当に年間240万円購入できるのであれば、高配当株はNISA枠で買うようにシフトした方がよさそうです。

www.bloomberg.co.jp

実は今年のNISA枠がまだ35万円余っているので、これをどう使うのが今後の為になるのか、去年と同じなら来週には出るはずの自民党税制大綱を見て検討してゆきます。

株売買手数料の無料化は本当に得なのか

ついに株式売買も無料が主流になりそうですが、本当に得なんでしょうか。

SBI証券の無料化

業界全体でだんだん下がってきた株式売買の手数料をSBI証券は無料にするとの事。来年上半期と具体的に時期について言及しているので、そろそろ本格的に実施できそうということでしょうか。ちょくちょくシステム落ちていた気がするんですが大丈夫なんでしょうか。

www.jiji.com

統合を発表したネオモバイル証券については、ネオモバプランで継続との話もありましたが、結局廃止との発表がありました。2024年1月からはSBI証券の口座で取引することになります。

www.sbineomobile.co.jp

SBI証券のS株(単元未満株)の手数料

SBIではもともと単元未満株の買い付けは無料なので、単元未満株を積み立てている人は細かく売買するメリットは無いので、基本的に売らないならあんまり影響がないと思います。今後SBIが本当に現物取引を無料にするのであれば、単元にしてから売却する事で手数料は完全に0円にすることが可能です。

なお、後述していますが、LINE証券は手数料ではなくFXと同じように売り買い両方でスプレッドが徴収されます。

  SBI証券 auカブコム証券 マネックス証券
手数料率(税込) 買付:無料(0円)
売却:0.55%
0.55% 買付:無料(0円)
売却:0.55%
最低手数料 買付:無料(0円)
売却:55円
52円 買付:無料(0円)
売却:52円

楽天証券は単元未満株は買取のみ*1

手数料無料の先例

アメリカのスマホ投資ロビンフッドは、手数料を無料とすることで爆発的にシェアを伸ばしました。アメリカ版2ch+Yahoo系掲示板的なRedditで情報を交換してロビンフッドで協調売買するロビンフッターと呼ばれる個人仕立て筋が、ゲームストップ株で大手空売り期間を叩きつぶすといったことが起き、社会現象にまでなりました。

ではロビンフッドどうやって手数料無料で利益を上げているのかというと、個人の注文情報をヘッジファンドに売却して、ヘッジファンドは市場との差額を見て反対注文をぶつけることで利益を出します。要するに個人の注文から利益をかすめ取るわけですので、手数料無料で安く売買できているつもりが、実際の価格よりもロビンフッド利用者は損している可能性があるわけです。

そんなロビンフッドも業績低迷で株価はIPO価格の38ドルの1/4の9ドル程度で推移しています。手数料無料を維持するのは大変なようで、たびたび出資を受けていますがこのまま持つんでしょうか。なお、先日破綻したFTXはここの大株主です。

綺麗な上場ゴールをきめたロビンフッド

日本のスマホ証券

日本では完全無料ではありませんが、既に同じスマホ専門のLINE証券がシェアを広げて、証券口座数がマネックス証券を抜いて3位に上がりました。日本最大のメッセージツールであるLINEなら潜在顧客がほぼ全国民になりますので、今後も伸びることが期待できそうです。

LINE証券は現物は金額によって手数料がかかり、信用取引は手数料が無料ですが金利が発生するという点では他の証券会社と大差はありません。LINEポイントがそのまま投資に使える事と、単元未満株の「いちかぶ」では手数料の代わりにFX等と同じようにスプレッドなので、見た目の手数料が0円で投資ができるというのが投資未経験のライト層には非常にあっています。

取引コストの例*

LINE証券がいちかぶで提示する価格は市場価格とは異なります。購入時は市場価格と購入価格の差、売却時は市場価格と売却価格の差が「取引コスト」となります。

https://securities-frontend.line-scdn.net/web/lp/img/trade_example.3587085fce8ba3a38d3b3dcedfe2c0fe.png

しかし、スプレッドは手数料と比べるとトータルでは割高です。1000円を100枚買うと上記画像の例だと350円かかります。主要ネット証券だと10万円までなら現物の手数料は99円/回です。

LINE証券で投資している人で儲かっている人の割合がわかると面白そうですが、どこかに情報無いでしょうか。

他のスマホ証券として、単元未満株取引で人気なネオモバイル証券は取引額に応じて月額定額の手数料になっています。しかしネオモバイル証券はSBI証券に統合されて完全に廃止されることが決定しましたので、対抗するサービスはSBI証券になります。

SBI証券はすでに単元未満株は買取無料で、売却時0.55%(最低55円)というプランになっていますので、単元になるまで買い付けてから売却するなら手数料的には一番安く済みます。*2

そのため、LINE証券もてこ入れをすることが考えられますが、顧客層の違いから手数料ではあまり競合しなさそうなので、LINE証券が手数料を下げることは無いと考えています。

楽天証券は追従するのか

正直台所事情の厳しい楽天では厳しいのではないかと思われますが、インターネットの主流がスマホに完全に移行している現状で、ライトなスマホユーザーの取り込みは必須です。

楽天としても上場を計画している楽天証券の価値を高めることは必須のため、上場前に何らかの対応をしてくる可能性は十分考えられます。やはりライバル企業のSBIの出方にも影響されそうです。

*1:分割で増えて余った分を買い取り請求したことがありますがいつの値段で売却されるのかわかりづらかったです

*2:そもそも現物手数料を0円にするならS株の手数料も見直される可能性があります


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